2012年04月

2012年04月27日

2012年 04月 27日

妻は片づけに追われている。
送ってきた荷物の空の段ボールときのう買い物で貰ってきた段ボールはばらさず箱のまま取っておく。
僕と考えは同じだった。

ピンクのキャリーケースは娘のおもちゃ棚の横にどかんと置かれている。
妻は長崎から疎開の集団生活のおおらかな習慣も土産に持ってきた。
そのほうが気は楽になるからいいなと思う。
以前の生活を考えると僕らは相当頑張っていたなと思う。

今回、妻に見てきてもらった物件については諦めることにした。
山の中で、足の問題が一番ネックになった。
建物と環境は素晴らしかったんだけど。
そこでの移住あっせんの方とは今後もやり取りさせていただけそうだ。
それだけでも意味があった。

いい情報あればすぐに長崎から知らせが来ることになっている。
今一番の頼みの綱は長崎。
夏にまた行くかもしれないが、その前に決めてしまいたい。

僕にもう少し金銭的余裕があれば移住なんて難しくない筈なんだ。
探すのが住まいだけでなく、仕事もセットだから難しくなる。
住まい先か仕事先かも実際動いてみるとその判断は難しい。

移住なんてそもそも余裕があるからできるのです。
ない人間がどうやって移住するか、それも過酷な状況で。
是非それを僕はここでご案内したい。

それが僕のここでの目的です。
皆さんの子どもたちへのせめてもの償いだと思っています。

頑張ります。
お知恵をください。

次回に続く。



2012年04月26日

2012年 04月 26日

今朝はものが書きずらくて仕方ない。
ひとつは調子の悪いパソコンのせいだけど、もうひとつはさっきからおもちゃをちらかしつまみ食いをし、くっついて離れない、奴のせいだ。

空港の荷物受取りの向こう側から彼女は必死に僕を見てくれた。
走って僕のところに来てくれた。
僕は三度抱き上げる。

娘は大人になった。
僕は最初少し照れてしまった。
彼女は照れてなんていないのに。
娘は娘で考えて動くようになったかな。
そう見える。

まだ部屋はたくさんの荷物と思い出話でごった返している。
今日は片づけの日だ。
そして買い物の日。
匂ってきた。
おむつ替えよう。

戦いは明日からになるかもしれない。

次回に続く。



2012年04月24日

2012年 04月 24日

出発の朝を二人は迎えているはずだ。
妻はきのう荷物をこちらに送り、お世話になった皆さんに挨拶をして回った。

娘が初めてブランコで遊んだ公園にもお芋を植えた畑にも。

娘には第二の故郷ができた。
娘の人生ははじまっている。

感謝。ありがとう。

妻は少しセンチメンタルな気分でいるんだろう。
彼女にとっても忘れられない土地になったはずだ。

けれど、僕は前に進む役に回る。
厳しいことは言いたくないのでここだけで言うけれど、今そういうセンチメンタルな気持ちは命取りになりかねない。
次に進まないといけない。
娘のために、次に行こう。

二人は移動し、物件を見て一泊した後機上の人になります。

次回に続く。



2012年04月23日

2012年 04月 23日
 
おはようございます。
今週妻と娘は帰ってきます。
その前に、二人は今僕らが検討しているある物件を温泉旅行を兼ねて見に行くことになりました。

その結果で判断したいと思っています。

これで何度めの二人の九州旅行になるでしょうか。
負担ばかりかけて申し訳ない。

今度動く時は3人一緒にと思っています。
もう別れ別れはごめんです。

あんな辛い別れは、
もうたくさんです。

次回に続く。



2012年04月20日

2012年 04月 20日

二転三転しています。
まさに今、進行中です。どうなるかまだはっきりしていません。
二転三転は状況だけでなく、僕の気持ちもあっちにこっちに揺れています。

移住候補の場所があります。
九州です。
先に希望していた方が正式に断念し、今この物件の決定権は我が家にあります。

しかし、僕にひとつ気になる点があり、そそてきのう、先方の状況が変化しました。
“交渉権”はありますが、あちらの状況しだいであり、仮にあちらのOKが出たとしてもまだこちらの判断が残ります。
そしてそのあとには相変わらず金の問題が控えている。

まぁ金はどうにかなる。
というか、どうにかする。しないといけない。

金がないという理由で殺されたらたまんない。

この状況で金の話を前に持ってきちゃいけないと思っている。
ちっとも前に進まなくなる。

まぁそれはいい。

今日また状況が変わるはずです。

妻と娘がいない水曜日と木曜日がなくなりました。
今日で金曜日もなくなります。

僕は部屋の掃除を一生懸命やらないといけない。
また娘を守らなきゃいけない生活がはじまる。
それでもどこかで僕はその日を待っている。
すぐにこの汚れた土地を離れるという決心を担保に。

次回に続く。



2012年04月17日

2012年 04月 17日

娘と妻は来週帰ってくることになりました。
手配も完了。
あくまで“とりあえず”。

そして、神様にお願いすることが一件できました。
五分五分ですが、うまく行けば僕らの人生が少し動きます。
どうなるか。

長崎を、住居探しと仕事探しに翻弄し、散らかしまくってしまった感があります。
申し訳ないです。
たくさんの人にお世話になりました。
立ち上がりは消え立ち上がりは消えていったたくさんの情報。
お母ちゃんは頑張りました。
ホントに頑張ったと思います。
今もまだ頑張っている。
娘も、頑張った。

ご褒美をあげたいです。

疎開期間の終了が迫ってきた中、僕らはスパートをかけています。

何も決まらなかった時のためにと頼っていた鹿児島のお袋の実家は連休中に出かけるということでその線は消えました。
声をかけてくださった大坂のご夫妻にはいい連休を過ごして頂くようお願いをしました。

僕は二人をとりあえずいったん戻し、体制を整えることにした。
九州に一粒種を撒いて。
種は芽を出すかわかりません。
今は祈っております。
芽が出ればきれいな花が咲く様なそんな気がしているので。

どうなるかな。

運を天に任せます。

次回に続く。



2012年04月13日

2012年 04月 13日

今晩、脳なしで無責任極まりない4人の閣僚が首相官邸で福井県の大飯原発再稼働は妥当であるという結論を出しました。
福島の一部地域は、今後100年人が住めなくなりました。
その原因を作った原発はいまだによたよた放射能を垂れ流しています。
そのさなかに、あっちのは大丈夫だろうと簡単に決める神経を皆さんはまともに受け入れられますか?

そんなはずは、あるわけないです。

狂気の沙汰なんていう、そんな言葉じゃ言いきれない。
彼らは人ではありません。

まぁどうにかなるだろうという時代は終わりました。

なにもしなければ何もしないような結果しか出なくなった。
それでもいいというなら仕方ない。
地獄を見るのは僕らじゃない。
僕らの子どもたちだ。

今、首相官邸で毎週デモがあるのをご存知ですか?
テレビはすぐわきを通っているのに報道しない。
再稼働阻止に向けたデモです。
団体なんかじゃありません。
反対する普通の人たちが集まってきている。
テレビは、彼らを異端扱いし、狂信的な団体だと、組織の理屈で無視している。
愚かな人間たちだと思う。
僕はそこにいたからよくわかる。
彼らは自分がどこに立っているのか一番判っていないのです。

悔しいが、覚悟を決めるべきだと思う。
なんの覚悟かって、生きる覚悟です。
僕は妻と娘と3人で、
がっちりスクラムを組んで生きていくつもりです。

脱落者が途中でるかもしれない。

それを覚悟でしっかり3人で生きる。
そうでないと、殺されます。

比喩じゃない。
現実です。

僕は自分で言うのもなんですが、予想は当たる方です。
いろいろ当たってきた。
もう当たってほしくないが、これが危機管理。
仕方ない。

この国は、あなた方のお子さんのことは申し訳ないがどうでもいい。
そう言っている。
多少のことは諦めてくれと言っている。
許せますか?
彼らは僕らを苦しめてるんじゃない。
僕らの子どもたちの喉元に
ナイフを突き刺しているんです。
いいんですか?
いいわけない。
絶対にいいわけない。

テレビが大多数の人々をだまし続けているから、なんとかすこしでもテレビのやらないことの代償を補いたと思っているけど、微力にもほどがあることをどうか許していただきたいです。
申し訳ありません。
皆さんの子どもたちに僕は心の底から謝りたい。
すいませんでした。

次回に続きます。



2012年04月10日

2012年 04月 10日

妻が疎開先から弱音のメールを送ってきた。
なかなか家と仕事が決まらない。
あてはあるが、話が煮詰まらないようだ。
時間は迫っている。
イライラするのも無理はない。
僕なんか、この1カ月半、毎晩イライラしている。
それに比べれば、屋根つき妻さんは頑張っている。
二人の帰りのチケットは、僕はまだ手配していない。

ここ数日、僕は長崎の運輸局とやり取りをやっている。
タクシーの営業移転の準備です。
許認可事業の移転は結構面倒くさい。
一般乗用旅客自動車運送事業(福祉輸送事業限定)許認可申請書による新規許認可申請と同等の事業計画変更認可申請、及び運賃及び料金設定認可申請をしないといけない。
・・・。
前者は正副控え、長崎運輸局用と関東運輸局用とでそれぞれ5部ずつ、後者は3部ずつ、書類を用意しないといけない。

インクと紙が足りない。

・・・。

どこかと違って長崎の支局の対応は丁寧。
長崎弁がちょっと心地いい。
しかし油断は禁物。
また少々長めの付き合いが始まるかも。

まだ、営業の本拠が決まらず、そして長崎に居を構えるのかどうかも流動的なんだけど、
今は出来る準備をできるギリギリまでやるしかないのだ。
移転の準備をしながらこちらでの営業対策にいそしみ、娘の生活方法を模索する。
鹿児島の母親の実家にあたりを付け、ツイッターで知り合った大阪のご夫妻のお言葉に甘える可能性を考慮し、USJの情報集めに食指が動く。

ヤフオクの出品も始めた。
溜まった雑誌の処分。
片づけ掃除の段取りも僕の頭の中には入っている。
荷物の運搬方法も。
あらゆる想定をし、あらゆるコネクションを引きずりだす。
昔取った杵柄は残さず使い切る。
この時のためのものだもの。
遠慮は禁物。
命が削られる。
僕のじゃない。
妻と娘の。

多分今頃妻は、辛くてのたうちまわっているだろう。
頑張れ。
大丈夫。
娘はいい顔して笑ってるじゃないか。
それに応えよう。
僕は携帯の待ち受けの娘の写真をポンポンと叩いて冷やかした。
大丈夫、君は大丈夫だよと。

次回に続く。




2012年04月04日

2012年 04月 04日

娘に会いたいです。
誰か助けてください。

焼酎飲んでも飲んでも酔いません。

お袋に娘の写真送ってやりました。
やっと会えた孫です。
僕は毎月のように実家に娘を連れていきました。
親父もお袋も何も言いませんが、顔はいつも、僕が今まで見たこともないような良い顔をしていました。
また会わせてやりたいです。

僕は忍びなくて忍びなくて仕方がない。
いつまで僕は親不孝をすれば気が済むのか、あきれてものが言えません。

僕はみんなを不幸にしている。
申し訳なくて仕方ない。
泣いたところで始めらないが、止まらぬ嗚咽は僕の生きる今唯一の術。

今日は何かを考える隙を与えずにそこを酒で埋めようと思う。

スイマセン。

次回
続けます。



2012年 04月 04日

妻の報告。
疎開中の近くの物件の件を役場の担当の方を通して進めることになった。
条件等、これからのことには当然なりますが、具体的な話をはじめます。

流動的ながら具体的な話が出てきたので、僕の方も具体的に考えられるようになる。
長崎の運輸局に事業移転についての問い合わせをした。
丁寧に対応してもらい、資料を受け取った。
細部確認し、状況次第でこの件を動かす予定。

その他僕は二パターンの仕事を考えている。
アルバイト的にできるもの。
夜でもいい。水商売関係でもいい。
昔取った杵柄。
いいか悪いか別にして。
ついに役に立つ時が来るのか来ないのか。

昔の僕に今の僕は感謝する。

もうひとつは起業です。
持っている経験と資格でなにができるか。
必死に今考えています。
今度は申し訳ないが多少ずるくいく。
許してほしい。
有事に子供を守るのに、遠慮してたらはじまらない。

でも、ずるくいけるかな。
それじゃぁだめなんだけど。

娘の花嫁道具を二つ考えている。
一つは準備中。
もうひとつはこれから。
その用意もしなくてはいけない。

ひとつ動くとふたつ動く。
逆戻りも想定しないといけない。
心の危機管理。
365歩のマーチ。
桜新町の星、
チータは偉大です。

次回に続く。



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