2019年03月31日
我が家のギリギリ移住計画115
今朝はまた娘はいつものように帰るおばあちゃんたちを家の外まで行って見送ることはせず、じゃあねとそっけなくお別れをしたあとはずっと家の中でゲームをしていました。母たちが帰ったあと、僕は娘にみんな帰ったよとは言わずに、さあ今日はバーベキューだよとこれからのことを言うと、お父さんはツギちゃんが帰って寂しくないの聞いてきました。僕はあまり気持ちを込めないようにして寂しいけど楽しいこと考えようよと答えて朝のホットケーキと今日のお花見の支度を始めました。娘はお袋にツギちゃん仕事やめたんだから岡山に住めばいいのにとも言っていましたが、母は困った顔をしていました。
毎回別れるために会うようで、それがいつもしんどいといえばしんどいです。母たちは新しい家を見ることを口実に今回岡山に来ましたが、僕はずっと母がこの家に来るのは最初で最後じゃないかなと思っていました。親父は今も昔とあまり変わらずチョコチョコと歩いていましたが、お袋は杖をついて歩くのがやっとと言う感じでした。
311のあとの親への孝行はギリギリなんとか出来ていると思います。昨夜の人生ゲームの最中、昔とまったく変わらないお袋の笑い声を聞きました。少し救われた気がしました。娘のおばあちゃんではなく僕の母親に久しぶりに会えた気がしました。
でもさすがにもうこれからはまた来なよとは言えないなと思っています。
そして期待をかけすぎてもいけないので、僕はお袋にまた行くよとも言いませんでした。
車で一時間の筈が飛行機で一時間になった実家です。それがとても残念です。
本当だったら頻繁に会っていたかもしれないお袋と娘に、僕は悪いことをしたなと思わなくもないのですが、僕がいなくなってからの娘を守ることができる方法を、他に思いつくことができませんでした。それが悪いことなのか、むしろいいことなのかなんていうことなど僕にわかるわけありません。
ただ、誤魔化すことなどとてもじゃないが出来なかった、そういうことです。
娘とお袋が会うのは次はいつになるかなと思います。
どうやらお袋はまた来るねと言ったそうです。僕には何も言いませんでしたが。