2012年05月07日

我が家のギリギリ疎開計画47

2012年 05月 07日

魔の2歳児が靴を履いて外へ出ると言い出した。
妻は黙って首を横に振り制止する。
僕の親父は数カ月ぶりにやってきた孫娘にはしゃぎよれた凧を上げようと一生懸命表に誘う。
“今日は風が強いよ、上がんないよ”と僕ははぐらかした。
お袋もそうだよできるわけないよと親父を軽蔑したが、それがいつもの通りの軽蔑のなのかそれとも僕ら家族の事情をくんでのことなのか、僕には読み切れなかった。

5月5日の子どもの日には相模川には強めの風が吹いた。
年に一度の大凧は優雅に空を舞っていた。
ほんとなら強風の中、
埃が舞うような河原には行く気はなかったが、いとこ家族の子供たちは行く気満々で自前の凧を準備している。
もう一回行ってきたと言っている。
午後も行く。普通なら当たり前のこと。
ようし行くか、上げるの手伝ってやるとは今の僕にはもう言えない。
娘を抱っこし、僕は何を取りつくろっているのか自分でもわからぬまま出かけた。
ついてくる妻の顔は見れなかった。
僕はふがいない。

ダメだと認識したことを根拠なく大丈夫と思い改めることは難しい。
僕たちは誰より一番娘を外で遊ばせたいのに根拠のないままただ雰囲気で流されるようにそれを許してしまうのはしたくない。
しかし娘のストレスをためることもしたくない。
風のない、埃の舞うことのないとこなら少しはいいか。
僕らはまたそこで葛藤する。

こんな生活。
だから今僕はとても焦っている。
はやく移ってしまいたいのです。
しかし、考えることが山のようにあって逆に手がつかない。
今の仕事の売り上げも考えなくてはならないし、支払いのことも気にしていないといけない。
払っても払ってもまた払えという。
次は何だという感じ。

難しいプラモデル作りを、今頭の中で作業工程を整理しようとしている。
困るのは、組み立て図がないこと。
混乱なんてもんじゃない。
麻痺だ。

昔の僕が言っている。
難しい問題は単純に考えろと。

そうか。そうだった。
けれど、もうひとつの問題、じゃまの問題。
頭に“魔の”がついた2歳の娘が一人唄いながら走り回って僕の作戦会議に乱入してくるのだ。

娘のせいにしようというんじゃない。
勿論、妻のせいでもない。
僕のキャパの問題なのです。

僕はたまに宙に浮きたくなる時がある。

ダメな夫です。
ダメな父親です。
ダメダメ君です、ぼくは。
こんなこと、
こんな子ども騙しに綴るのだから。

次回、今の僕には浮かびません。

追記:5月5日に日本に存在する原子力発電所がすべて止まりました。
これは僕たちが稼働反対を主張した故の成果です。
しかし止めればいいというものではない。
それにより職を失う人がいる。
廃炉の問題は依然として残る。

そしてなにより、起こった大参事は何も終息しておらず、今のこの瞬間もたくさんの子どみたちが被曝している。
脳なし閣僚が連休中、
人の金で視察だと言って海外に遊びに行きまくっているさなか、子どもは苦しみ、知らされぬまま放射能を浴びながらお母さんと出かけているんだ。

これを狂気の沙汰と言わず何というか。

この国は子どもを守らないどころか、積極的に殺そうとしている。
これは事実です。
言いすぎでもなんでもない。

国がそういうことやるということを想像できないなら特攻隊を思い出してください。
国は子どもを殺してでも国体を維持しようとする。
いや、しています。

ぶっ潰さなくていけないことはくさるほどあり、原発問題はやっとこれから始まる。
そして僕の個人的な問題も山積している。

しかし、とにかく、手はつけなきゃいけないですね。

次回、続けようと思います。




コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
Twitter プロフィール
2014 東京→岡山→ 原発事故という我々の無責任について。 我が家のギリギリ疎開計画 https://t.co/h63Rn0E2fX
ギャラリー
  • なんでここにいるのか危うく
  • 二泊三日のキャンプでいいのは
  • 我が家のギリギリ移住計画115
  • 宿題は?
  • 庭。
  • 新居です。
  • 今年は最後に引越しというわりと大きなイベントが
  • 引っ越します。
  • 引っ越します。
記事検索