2018年11月09日

僕はなぜ東京から逃げたのか。

2018年11月9日

僕はなぜ東京から逃げたのか。

科学的には誰がどう見ても当然なこと、子どもを守るためそれは正しいですよ田代さん、だから自信をもってとおっしゃる方はいますが果たしてそれは本当か。

この七年半の間、僕たちは放射能が如何に恐ろしいかを知りたくて毎日その理由を探し続けていて、“科学的論争”の中でそれはもう完全勝利目前のところまで来ているのだけど、その勝利がなぜかいつも指の間からこぼれ腕をすり抜けて逃げていきます。

 いったいそれはなんなんだ。

疲れまくった僕は所詮それは科学論争なんだとたかをくくってみたりする。万能だと思われる科学は、かつて太陽は地球のまわりを回っていると言っていた。常識という言葉が科学の前では敗北する瞬間を、僕は何度も見てきたような気がします。

それでは「約束」としたらどうだろう。

進んだ世界はその世界中で約束を取り付けることにまがいなりにも成功している。知恵を得た僕たちは、より多くの人類が約束を交わすことで科学にかわる真実を自ら演出することに成功したということではないだろうか。

真実というのはいくつもある。まったく逆説的で悩ましいけれど、むしろ僕たちは選択肢が増えたのだと歓迎してもいいんじゃないか。

一年一ミリという約束は確かにあると信じている。しかしその約束にして無力になり得る空間が存在し、またその空間に自分がいることに憤慨もしたりしてしまっている。

なんだこの国は、この社会はと。

職場の廊下にも、すれ違う人との間にも、お昼の食事中の会話にも、一年一ミリという空気が漂わない。約束はどこだ。権利はどこだ。

なぜ僕は東京から逃げたのか。

そうです、恐いから逃げたのです。
しかし怖がりは相変わらず鼻で笑われる。

約束はどこ行ったんだろう。
 僕はどこに行くんだろう。

#原発避難 #岡山



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2014 東京→岡山→ 原発事故という我々の無責任について。 我が家のギリギリ疎開計画 https://t.co/h63Rn0E2fX
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