2015年03月19日

無事麦わら帽子を被って卒業生を送り出し

2015年3月19日 ·


無事麦わら帽子を被って卒業生を送り出し、給食ではなくお赤飯入りのお弁当を職員室で皆で食べ、6年生の担任の先生が6年間の思いを必死にこらえ挨拶をし、特別な卒業式に若い先生たちは目を赤くし、ベテラン先生はピアノを間違えたと苦笑いを浮かべ、それでも皆は皆をいつもと違う許し方が出来ている。雨は降っていたけれど晴れ晴れとしていたクソガキ連中はいつもになく素直に僕のおめでとうと言う声にウンと頷いた。たぶんこの日があるから先生は先生という職業をやめられないのだろうなと想像する僕の吸う空気は高揚していて、職員室の主が今日初めて僕になった。みんなよく頑張ったねと。昼食後の和みの職員室に卒業生が訪ねてきて僕を見つけ来い来いと手招きする。チャンカワイをやってくれと約束していた彼だった。時にドスをきかせてチャーンと僕を呼ぶその子はきのうから照れ笑いを見せるようになっていて卒業式も終わって帰ったはずなのになんだろうと思って校庭側のガラス扉を開けてどうしたんだよと言うとありがとうございましたと言って手を差し出した。僕は一瞬も待たせたくないと即座に手をだし彼の手を握った。いつも名字にさんをつけて呼んでいた彼を今日は君と呼ぶ。もうちょっと、もうちょっとだけ素直になれば、君は素晴らしい人になれるよ。だからもうちょっとだけ素直になんなさい。そういうと彼は初めて見せる素直さでウンと頷きハイと返事をした。また遊びに来なさいといってやるとまたこくんと頷く。

人は素晴らしいと思える一日だった。職員としてたぶんあと一回僕は卒業式を体験できる。史上最大の悪がき集団の卒業式が楽しみになった。
おめでとう。



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